長崎の心療内科 もとやま心のクリニック コラム「LOUNGE-5月号」マインドフルネスについて

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面接室からのたより

コラム「LOUNGE-5月号」マインドフルネスについて

(2024年5月1日掲載)

  新年度が始まって1ヶ月が経ちました。新しい環境に慣れる際には、毎日やることに追われて気持ちに余裕がなくなってしまったり、疲れてやる気が起きにくくなったりすることもあるのではないでしょうか。

  人の話を聞いているのに、さっき見たメールの事が気になったり、子どもと一緒にいるのに明日の仕事のことを考えたりすることはありませんか?過ぎてしまった過去の事を思い出してくよくよしたり、まだ起きていない未来の事を考えて不安になったりと、心は、無意識のうちに過去や未来にいってしまいます。そういったときに、後悔、不安、緊張などが生まれます。逆に、「今ここ」に心を置くことができれば、自分の今の心の状態に気付きやすくなり、自分の感情と上手く付き合えるようになります。このような考え方を実践する方法として、マインドフルネスというものがあります。

  マインドフルネスとは、「評価や判断をしないで、今この瞬間に、意図的に注意を向けること」。簡単にいうと、自分を観察する方法です。マインドフルネスで大事な事は、継続すること。毎日5分でもいいので、続けることが大切です。マインドフルネスには、すぐに不安や焦りが無くなるような即効性はありません。心の筋トレのようなものです。体験を重ねることで、考えや感情にとらわれることが減り、今やるべきことに集中できやすくなります。

  マインドフルネスのやり方は様々ですが、目の前の何か1つに意識を集中させる、という特徴があります。呼吸に集中する、足の裏の感じ方に注意を向ける、今、この時に集中するといったものが多くあります。その中でも簡単にできるものご紹介します。

マインドフルネスについて

  お風呂に入る行為1つとっても、今日の事や明日の予定を考えながらなんとなく入るお風呂と、肌に触れるお湯の暖かさ心と体がゆるんでいくのを感じながら入るお風呂とでは、満足感が違ってきます。今回ご紹介した内容は、「イライラ・モヤモヤが消えるママの心のゆるめかた 優しくなれるマインドフルネス(田中えり著)」を参考にしています。待合室でも読むことができますので、ぜひご覧ください。

(心理 A K 記)

―待合室で読める本から―

「やさしくなれるマインドフルネス」 田中 えり著  えり著  日本能率協会マネジメントセンター
本書では隙間時間やお子さんと一緒にいても実践できるマインドフルネスのワークを紹介。普段の生活の中で、自分の心に潜むイライラやざわざわ感を消し、感情的になることなくすこやかな気持ちで子育てができるようになるコツを解説します。
「BRUTUS通いたくなる水族館」 BRUTUS編集部  マガジンハウス
本特集では、全国の水族館から今見に行きたい生き物、8テーマ全109種をBRUTUSが厳選し、図鑑を制作。各テーマが充実する水族館など全46施設を取材しています。
「日本お菓子クロニクル」 日本懐かし大全シリーズ編集部編  辰巳出版
オールジャンルの菓子商品を、歴代のパッケージの変遷や当時の懐かしいCM、広告ビジュアルとともに紹介。日本のお菓子文化の魅力がいっぱいに詰まった一冊です。
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