食養生とは、季節や体調の変化に合わせて日々の食事を整える考え方です。5月~6月にかけて気温が上がると、代謝とともに肝臓の機能も活発になります。その分肝臓にかかる負担が大きくなるので、「肝」が弱り不調を起こしやすい時期でもあります。
東洋医学では「肝」は「気(生命活動を支えるエネルギー)」や血を巡らせ、骨や筋肉の緊張を維持し、自律神経を安定させる臓器だと考えられています。そのため、「肝」が弱りやすい時期は、「やる気が出ない」「気分が高揚しすぎる」など精神的に不安定になりやすく、同時に偏頭痛、過敏性腸症候群、生理痛やPMSなども起きやすくなるのです。不調が大きくなる前に、体の巡りを良くする食材を取り入れることで、上記の不調を予防することができます。
そこで、5月から6月にかけては、“肝をいたわる食材”と“気の巡りを活発にする食材”を取り入れることを意識しましょう。
5月から6月にかけてとりたい食材の一例をあげましたが、食養生は、「これを食べれば治る」という治療法ではありません。一食ですぐに効果を感じるものではなく、そのときの体の調子に合わせて食べるものや食べ方を選ぶことを心掛けることで、体や心の調子を整えやすくする考え方です。“ゆっくりよく噛んで食べる”、“腹八分目にする”といったことも、立派な食養生です。4月から新しい環境でスタートを迎えた方も、一生懸命頑張ってきた今、体と心を見つめる機会として、「今日は疲れているからシラスをとろう」「冷えて体が重いから、温かいスープをつけよう」など、食事の際少し意識することで、体調を整えやすくなると思います。あまり厳しく取り入れすぎると、食養生自体が負担やストレスになってしまうこともあるので、できる範囲で無理なく、取り入れてみることをおすすめします。
(心理 A K 記)






