長崎の心療内科 もとやま心のクリニック FLOWER GARDEN4月号 ストレスに役立つアロマ

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面接室からのたより

FLOWER GARDEN-4月号 ―ストレスに役立つアロマ―

(2010年4月19日掲載)
 春ですね!すっかり暖かくなりました。4月は就職や異動、クラス替えや進学など、環境が変わる季節でもあります。自分自身にそういった環境の変化がなくても、職場内で初対面の方が部署に異動してきたり、新人指導係になったり、学校では、勉強以外にも委員会や部活動で役割が変わるなど、他の方の変化に伴って自分の人間関係が自然と変化することも多いものです。

★気分転換の深呼吸に使える1滴

  生活環境に変化があると、誰でもそれに適応しようと、心身は自然と脳に働きかけます。悪いストレスを抱え、その適応がバランスよくできないと、気付かないでいるうちに体のほうが悲鳴を上げるため、体調不良をきたします。
 朝の通勤時の混雑したバスや電車の中や、職場で息がつまりそうな時、気分転換に、ベルガモットの精油をたらしたハンカチで香りの吸入をしてみましょう。
  • お出かけ前に、ハンカチにベルガモット、またはお好きな香りの精油を1滴垂らします。
  • 気分転換したい時や、体調がなんとなくいつもと違うな、と思ったとき、ハンカチを鼻の近くで嗅いでみてください。
 ベルガモットは精神面に働きかける作用がある香りと言われています。高ぶった神経を穏やかに鎮め、沈んだ気持ちは持ち上げる手助けをしてくれます。また、消化器系の不調を整えてくれる作用があるので、胃腸の不調にも有効に働きかけてくれます。
それに、「この香りを嗅いだら息苦しさが治る」と自分で暗示をかけることも大事です。ストレス性のものであれば、「香りを嗅いだくらいで治るわけがない」と思いながら香りの吸引を行っても、効果は半減。
ちょっと化学的な話をしますと、たとえばベルガモットの芳香成分はエステル類の酢酸リナリルといった成分を含み、優れた神経系の鎮静・鎮痛・筋肉弛緩・抗けいれん作用が特徴です。鼻粘膜から体内に吸収されて脳に届き、自律神経や消化機能の調整、体内のバランスを整えます。
 ※精油でハンカチにシミができることがあります。色の濃いものや目立たない柄ものを使うことをお勧めします。

★ストレス性の動悸や不整脈を感じたら!

 動悸や不整脈は心臓疾患なので、異常を感じたらまずは内科や循環器科で検査を受けてください。 その上で心臓に問題はなく、ストレス性のものだという判断ができれば、アロマテラピーで対処することも考えられます。
 ちょっと化学的な話をしますと、たとえばベルガモットの芳香成分はエステル類の酢酸リナリルといった成分を含み、優れた神経系の鎮静・鎮痛・筋肉弛緩・抗けいれん作用が特徴です。鼻粘膜から体内に吸収されて脳に届き、自律神経や消化機能の調整、体内のバランスを整えます。
 帰宅後に部屋にこれらの香りを漂わせたり、日ごろからお風呂に入れてゆっくりと温まったりするのも方法の一つです。気分を落ち着かせ、緊張感を解きほぐしてくれることでしょう。
動悸や不整脈・・・鎮静作用のある精油
ラベンダー、ベルガモット、カモミール・ローマン、カモミール・ジャーマン、ローズ、ベンゾイン、スイートマジョラム、クラリセージ、ゼラニウム、プチグレインなど

★消化器系の不調

イメージ図 ストレスを感じると、胃がキリキリしたり、お腹が痛くなったり、急な下痢症状や吐気、ゲップやおならなど、消化器官に不調を訴えられる方が多いように見受けられます。
 過労やストレス、イライラを感じると、交感神経が興奮し、胃の血管は収縮して血流が低下します。すると胃壁を守る粘液の分泌低下を招くので胃壁が溶かされることになるのです。副交感神経が優位になりすぎると、食事とは無関係に胃腸が刺激を受け、消化するものがなくても胃酸が過剰に分泌されたり、胃腸の異常な収縮が起こったりします。このとき、胃や腸がキリキリ、キューっとさしこむ痛みが生じるのです。
 このように、消化器官はストレスの影響を受けやすく、精神的につらくなるよりも先に身体の不調として胃痛や胸やけ、吐気等が現れることが多いのです。香りを嗅ぐ、お風呂に入れる、植物油に数滴混ぜてオイルマッサージをするなど、精油を活用してみてはいかがでしょうか。
胃痛などに・・・健胃作用のある精油
オレンジ、レモン、グレープフルーツ、スイートマジョラム、ローズマリー・シネオール、バジル、ブラックペッパー、プチグレイン、ペパーミント、ラベンダー
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