長崎の心療内科 もとやま心のクリニック パニック障害

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症状と治療について

パニック障害

パニック障害は、突然何のきっかけもなく動悸や息切れ、呼吸困難、めまい、吐き気などのパニック発作が繰り返し起こる病気です。パニック発作が頻繁に生じやすくなり、次のパニック発作が起きるのではないかと恐れながら過ごす時間が非常に長くなった状態です。そして次第に発作を恐れて様々な状況を避けるようになります。

1.パニック発作

パニック障害の中心的な症状で、強烈な不安や恐怖感を伴います。多くの発作は、数分程度でおさまりますが、病院で検査をしても身体的な異常が見つからないのが特徴です。

    パニック発作が起こりやすい場面

  • 会議中
  • 車の運転中
    (特に渋滞や高速道路、トンネルなど)
  • 会食時
  • 電車やバスに乗車中
  • 美容院
  • 歯科治療
  • 映画館
  • コンサート

2.予期不安

パニック発作がまた起こるのではないか、という漠然とした不安が常につきまとうようになり、種々の身体症状が出現します。

3.広場恐怖

繰り返しパニック発作を起こした方が、以前に発作を起こした場所を恐れ、避けるようになります。一人で行動し助けが得られなかったり、逃げることができない状況を避けるようになります。

パニック障害の経過は長くなりやすいのが特徴です。治療していくことによって、発作の回数や、また発作が起こったらどうしようという不安は弱まっていきます。ただし、治療をしない場合には、行動範囲が狭くなって、引きこもりやうつ状態に陥りやすい病気です。原因としては、ノルアドレナリン、セロトニン、GABAといった脳内にある神経伝達物質のバランスが崩れた結果生じると考えられています。また、ストレス、タバコ、カフェイン、過労などはパニック発作を招く引き金になると考えられています。

パニック障害の治療には、薬物治療と心理療法が用いられます。過度の不安は、脳の扁桃体という部分と密接に関わっており、セロトニンやGABAという神経伝達物質に働きかけるSSRIやSNRIと呼ばれる薬が用いられます。加えて、抗不安薬がよく用いられます。カウンセリングにおいては、認知行動療法や、リラクゼーションを行っていきます。パニック障害は、治療を行わないと徐々に悪化していきます。まずはSSRI、抗不安薬、漢方薬などを使い完全にパニック発作をコントロールします。初回発作後、予期不安や広場恐怖がまだ強くはなっていない2~3か月以内にきちんと治療を開始することが重要です。


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